グレードを表すアルファベットや数値がありますが、その他にも表し方があります。
コインのグレードについてはわかった!1~70の数値でわかるのね。
でも、数字じゃない表記もあるよね!?
NGC Details
Details、とラベルに書いてあるコインは、流通の過程などに表面に傷や何らかのダメージがあるコインです。
そのダメージは、一つであることも、複数であることもあります。
環境によるダメージ
コインが置かれていた環境によっるダメージを受けた結果です。
包まれていた容器によるものだったり、熱や湿度、大気の物質、海水などの影響です。
古代の銅貨のコインは化学変化による緑青が発生して青っぽい色に変色しているものも多いです。
クリーニングダメージ
時には適切でない、過度な洗浄によってグレードを数値化できないダメージを受けていることもあります。
化学薬品で洗浄したり、ブラシや研磨道具を使ってコインをより一層輝くように人工的に手を加えてしてしまうことは、鑑定においては通用しないようです。
化学薬品でピカピカにしてから鑑定しよう!は、だめですね。
カラーリングのダメージ
銅や銅ニッケルのコインは、通常時間とともに暗くなりますが、コインができたての、「赤」色を維持している場合に高く評価されることから、人工的に元の赤色に近づける処理をしたものは数値グレードがつかなくなります。
機械的損傷によるダメージ
何らかの圧力や切断、彫刻、などによって物質的に形状に傷のある状態です。
特定の市場や商人によって、キャラクターや文字が撃ち込まれていたこともありますが、
造幣局で正式に打刻されたもの以外は、単なるダメージとなってしまいます。
復元ダメージ
かつてコインがアクセサリーとして、穴をあけてネックレスにされたりしたことがありました。
その後価値を取り戻すために元の形状に修復されても、その修復は発見され、
グレードを数値化できないと判断されます。
造幣局のエラーダメージ
いわゆるエラーコインです。
正式に作られたものの、何らかのエラーが発生している状態です。
エラーコインだけを収集しているコレクターもいますね。
PCGS Details
PCGSでは、ダメージの理由がラベルにあらわされています。
89109.92 / 24748760
例えば、上の様にラベルに数字が書いてあるとして、
- 89109はPCGS番号
- 92はPCGSのコード
- 24748760はそのコインの認証番号です。
コードの部分で、ダメージと判断された理由がわかる
何百万枚も鋳造されたコインの中で、長い年月、数値化できる状態で保存されたものはごく一部なのです。