古いコインは、世界中にあります。
ヨーロッパの街で開催されている蚤の市でもたくさんの古銭が売られています。
そんなところからやってくるのがアンティークコイン?と思われている方も多いのではないでしょうか?
でも、ほんとうにつけられている値段の価値があるのか?わからないですよね。
なんだか目利きが必要そう・・・。
骨董って難しい・・・・そんな風に感じられるかもしれません。
なんとか鑑定団、で見かけるような、目の肥えた鑑定人じゃないとわからないのでは?
と思うかもしれませんが、コインは、ちょっと違うんです。
「鑑定されているコイン」であれば、明確にそのコインのグレードがわかるんです。
これは、すごいことですよね。
コインを選ぶのに、目利きの達人を連れていく必要がないんです。
どうやって鑑定されているの?
では、どのように鑑定されているのでしょうか?
はっきりと目に見える形でそのコインのグレードがわかるように、世界的に標準となっているコインの価値を測る基準があります。
それが、シェルドン・スケールといわれているもので、1~70までの数値で表されます。
このスケールを開発したのはウィリアム・ハーバート・シェルトン(1898-1977)という、アメリカの学者です。
シェルドンは、もともと人体を測定した結果と写真から個人を3桁の番号に分類するという研究をやっていたようです。その結果、体格と人格、ひいては体格と運命とは密接な関係があることがわかったそうです。
これもまた、とても興味深い話です。
このジェルドンスケールに基づいて、大きく2つの鑑定機関が、第三者的立場をもって、公平に鑑定を行っています。
そして鑑定の結果は、ラベルになって、コインとともにスラブという、開けることのできない透明なケースに入れられます。
鑑定機関って?
普段私たちが最もよく目にするのは
・NGC(Numismatic guaranty Company)
・PCGS(Professional Coin Grading Service)
の2社ではないでしょうか?
他にも私的に鑑定を行っているところもあるのですが、実績、歴史からしてもこの2社における鑑定が、
世界的に鑑定済コインとしての認められるものとなっています。
鑑定機関①:NGCについて
Numismatic Guaranty Company
Numismaticとは、英語で”貨幣学”というような意味です。
数学のことをMathematics、と言いますが、まさに貨幣を学問的に研究している、という意味ですね。
1987年以来、5,800万枚以上のコインの格付けを行っている組織です。
本社はフロリダ州にあり、ニューヨーク市のヘッジファンドであるBlackstone Incが所有する Certified Collectibles Groupの子会社です。
鑑定機関②:PCGSについて
Professional Coin Grading Service
1985年に一般のコイン購入者へのサービスを開始した、コイン専門家のグループ各社からなる鑑定機関。
Collectors Universe,Inc.社の一部門であり、スポーツカードの鑑定を行う別部門を有し、コインやカードといったものをグレーディングするための世界標準を提供しています。
本社はカリフォルニア州Santa Anaにあります。