コインコレクターの間でも人気の若き日のヴィクトリア女王の横顔とセントジョージ竜退治のソブリン金貨です。
さらに、この金貨には大西洋の海底に114年間眠っていたという、特別な物語があります。
1865年に建造された、アルゼンチンのブエノスアイレスとイギリスのサウサンプトンを往復していた遠洋定期船、ドウロ号。
建造から17年間の間に新聞や郵便などを運んで61回の航海を行いました。
62回目の航海中、1882年4月1日、大西洋にて船は沈没し、それが最後の航海となってしまいました。
他の船との衝突が原因でした。
船とともに沈んだ”ドウロの宝”をみつけるために、何人かの冒険家たちの捜索が行われ、1993年に500メートルの海底に船を発見、1995年以降、金の延べ棒やコインが引き上げられました。