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メキシコ独立100周年の金貨

メキシコの独立100周年金貨 コインの表と裏

メキシコがスペインから独立した100周年(1821~1921)を記念して作られた50ペソ金貨はとても大きく、直径37ミリ、重量は41.67gあります。

これは通貨として発行された金貨の中では最大であり、記念貨として、そしてまた実際に流通していた大型金貨です。

金の品位は0.9です。

デザインは表側がメキシコの国章、蛇をくわえた鷲がサボテンの上にいる図柄です。
この紋章になった経緯は諸説ありますが、
「メキシコの首都を蛇をくわえた鷲がサボテンにとまっている場所に築け」

という言い伝えから首都の場所が現在のメキシコシティに決まったから、という説もあります。

裏面は羽のある勝利の女神。

この女神はギリシア神話の勝利の女神像「ニケ」からきている女神と言われていて、メキシコシティにも像が建立され、観光名所となっています。


右手には勝利を表す月桂樹の葉、左手には自由を表す切れた鎖を持っています。

背景にはメキシコの火山Iztacc’huatl山が描かれています。

アメリカの自由の女神のコインは女神側が表ですが、このコインの表は国章です。
しかし、鑑定会社のスラブは、女神側を表にして入っていますね。

オリジナルは1921年から1947年に発行されました。
1921年から1931年の第一次と1943年から1947年の第2次の期間に分かれて発行されています。

女神の足元、右側には、独立した年1821年の年号が、左側には発行された年が入っています。

しかし、1943年の第二次発行の金貨には裏面に額面の50ペソが入っていません。1944年以降は元に戻ってちゃんと入っています。

なので、1943年は額面の記載がなく不人気だったようですが、それはそれで今となっては希少価値ですね。

そしてその後、さらに1949年から1972年までの間に”1947年”と刻印されたものが3,975,654枚再発行されています。

NGCやPCGSで鑑定済のコインにはラベルにRestrikeと表示されています。

さらに、2000年から2013年の間にも1947と打たれたものが再発行されています。

金の価値としてはRestrikeでも変わりませんが、付加価値を考えると、1947年のコインはオリジナルのものか再発行のものかで大きく違います。

1996年にはマットタイプのものが再発行されています。

また、このコインはプラチナのものが1947年に発行されていますが、市場ではほとんど出てきません。

2013年に15,000ドルで落札された記録がありましたが、とても貴重ですね。

 発行枚数
1921180000蛇を咥えた鷲がサボテンの上にいるメキシコ国章勝利の女神、右手に月桂樹左手に切れた鎖額面表記あり
1922463000
1923432000
1924439000
1925716000
1926600000
1927606000
1928538000
1929458000
1930372000
1931137000
1944593000
19451012000
19461588000
1947309000
194389000勝利の女神、右手に月桂樹左手に切れた鎖額面表記なし
発行枚数