ウナとライオンのコインはとても人気がある、高価格で資産価値がある、という話を聞いたこと上がるかもしれません。
何のことでしょうか?
ウナとは、もともとは女性の名前です。ラテン語で「1」を意味するunusに由来しているとも言われています。または、アイルランドの言葉で子羊を意味する「uan」、あるいはスコットランドの言葉で、真実や美、統一性の化身という意味合いもあるようです。
16世紀のイギリスの詩人、エドマンド・スペンサーの「妖精の女王」に、登場する妖精の女王の名もウナ、となっています。
イギリスにおいて、女王のような女性、というイメージをするのにぴったりな名前が、ウナだったのかもしれません。
ライオンは、女王を守っていて、イングランドを表しています。
そして一方、イギリスの王立造幣局の公式主任であった、ウィリアム・ワイオンが、ヴィクトリア女王の治世開始を記念して1839年に5ポンド金貨として鋳造されたデザインが、最初のウナとライオンです。
ヴィクトリア女王のウナとライオンは、発行枚数も少なく大変希少であり、グレードにより1億円を超える値が付いたこともあります。
その後も、エリザベスⅡ世の治世時代においても、同じくウナとライオンのデザインが鋳造されています。
コインの世界だけでなく、物語や絵画においても、「ウナとライオン」をモチーフにしたものが、多く残されています。